白隠さんの二冊の本
ブログの記事を書くこと自体、全くの素人なんで、このやり方がいいのかどうか分からないままに書いております。
前回、観世音体育の目的は、健康な生活である。そして、調身、調息、調心をこころがけると申しました。
臨済宗のお寺でも、いろんな気功の団体でも基本的なところは皆共通していることをお話ししました。
では、この観世音体育の持ち味はなんでしょう?
他にはない、観世音体育ならではの持ち味は、白隠禅師の二冊の読み物を参考にしているところです。
一冊目は、延命十句観音経霊験記です。前回はここまででした。
二冊目は、夜船閑話(やせんかんな)という読み物です。
昔の旅は、徒歩か船旅が主でした。特に歩かずに済む船旅では船のお客はなにかと退屈しのぎに勝手なことを話していたと思われます。
広沢虎造の浪曲での、石松さんの 『飲みねぇ食いねぇ』のおなじみの場面も夜船閑話という題名も江戸時代のほのぼのとした旅の文化を感じさせます。
『夜船閑話』のあらすじを書いておきます。
白隠さんが、修業のやりすぎで、禅病という状態になっていたのですが、人の噂では京都の白川の奥に白幽仙人という道教やら神仙道の達人がいてその人なら何とかしてくれるということで、その白幽仙人を訪ねて、丁寧にお願いして、内観の法と軟酥の法を授かり、お寺に帰ってから毎日続けたら、3年もしないうちに身体はすっかり元気になって、公案の修業もどんどん進んで立派な和尚さんになったという話です。
白隠さんは、お弟子さんたちにもこの内観、軟酥の法を勧めたので、白隠門下の修行僧だけでなく大いに知られるところとなり、京都の版元がその話を聞きつけて、白隠さんにお願いして書き上げたのが、『夜船閑話』というわけです。
それにしてもこの説明は荒っぽいです。また、改めてもう少し丁寧にお話ししましょう。
それで、この二冊の読み物の中心になっている部分を二つ合わせてみるとどうなるかと筆者は考えました。
延命十句観音経霊験記
どんな時でもこの短いお経を読んでいるとえらいこと霊験があり、ご利益がある。
夜船閑話
内観、軟酥の気功法をやれば、不健康な状態から救われる。
するとこんな感動的な融合に達したのです。
常に、延命十句観音経を唱えながら、
内観、軟酥の気功法を行ったらよいのではないか!
結論!!
これはまさに、白隠禅師が教えてくれた、白隠流の健康イノベーションにほかならない。
とうとうイノベーションを起こしてしまいました。驚きです。
今日はここまで・・・
<今日の補足>
とにかくこの健康イノベーション観世音体育のことを皆さんにご報告したくてこのブログを始めました。
筆者はそそっかしくてせっかちな性分なので先を急いで、大切な白隠さんのご本の内容をすっ飛ばしてご説明させていただきました。とんでもない無礼な致しようです。
次回から、多少速度を落として、丁寧にお話しを進めて参ります。興味を持ってもらえるように頑張ります。
*禅の修業をしたからといって禅病なんて滅多にかかるものではありません。
よっぽど一生懸命修業しなければそんなことにはなりませんし、白隠さんが身体を壊した症状は、今でいう自律神経失調症のようなものだと思われます。
そのことについてもまたお話しします